『どうして私が美術科に!?』を読みました
就活に失敗したしぐまむらさん
— しぐまむら (@yasai_don) May 29, 2018
「どうして私がNIIGATAに!?」
しぐまむらです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は相崎うたう先生(神)がまんがタイムきららMAXで連載しております
『どうして私が美術科に!?』
のお話をします。
はじめに
最近のきららアニメ、面白くない??
今期アニメはこみっくがーるず はいすくーるが実質バトルガールハイスクールなので期待していましたが、アニメが面白すぎて原作をまとめ買いしてしまい原作派の顔つきになってしまいました。爆乳♡HIMEKO・XX先生(アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ)すき…
それは置いといて最近のきららアニメなのですが、ブレンド・S→ごちうさDMS→スロウスタート、ゆるキャン△→こみっくがーるず と、個人的にかなり面白いと感じる作品が毎クール続いており、スロスタは円盤購入ラインにまで達してしまったくらいにはハマってしまいました。スロウスタートを好きになったのは7話B後半のえーはなだったから5ターン目過ぎてる感あるんだけどね…
そこでフォロワーさんがオススメしていた他のきらら作品も履修してみることに。
僕も「なんで」「どうして」「許せない…」の使い手なので(?)、タイトルだけでシンパシーを感じてしまった『どうして私が美術科に!?』を拝読致しました。
どうびじゅを読んでいる時のぼく↓
・・・・・・めちゃくちゃ面白かったです。
メインとなるのは美術部に所属する5人の女の子。
悩みを抱えている女の子たちが、それを告白したり、時には二人だけの秘密として胸の内に秘め関係性を発展させたり…
これぞ、いわゆる「尊い」が詰まった作品であったと感じます。
これは持論なのですが、良い作品を「尊い」の一言だけで片付けてしまうのは非常に勿体無いし、自分の感情にも失礼なのかなと感じますよね。オタクなので…
というわけでこの記事を書き始めた経緯でした。
作品概要・あらすじ
『どうして私が美術科に!?』(どうしてわたしがびじゅつかに!?、Why did I enter the Art Course!?)は、相崎うたうによる日本の4コマ漫画。芳分社の『まんがタイムきららMAX』にて、ゲスト掲載ののち、2016年6月号から連載中。 引用- Wikipedia
願書の提出ミスにより、間違って美術科に入学してしまった酒井桃音。 当然のごとく居残り三昧な毎日ですが、仲間がいればそれでも楽しい!力を合わせて目指せ進級&卒業!きららの次世代を代表する、女の子の尊さがいっぱい詰まった初コミックスです。引用 - まんがタイムきららWeb
「どうして私が美術科に!?」の美術X室の読み方
— しぐまむら (@yasai_don) May 20, 2018
美術教室のX(きょくげん)を見せてやる──────
『どうびじゅ』は、自分なりに簡潔にまとめるなら、
それぞれが抱えている「どうして」の感情を肯定化する「理由」を見つけ出していくお話です。
特に桃音と黄奈子に関しては、どうして美術科に居るのか、どこに帰属するのか、といった美術科(美術X室)というコミュニティに属する「理由」がキーになってきます。
とりあえずそれぞれの「どうして」にフィーチャーしてメインキャラクターを一人一人紹介していきます。
・・・ケバブを食べてからね!
とりあえずのキャラクター紹介
酒井桃音
塑像神と化した桃音ちゃん…
我らが主人公酒井桃音さん。普通科と間違えて美術科に入学してしまった子。そんなことってあるか?メルヘンに描いてしまうクセがあるので美術の点数は低めだがそれ以外の成績は良いらしい。可愛い。いい子。
カフェとかカラオケとか行ったことがないのでおそらく育ちがいいと思われるが、そのせいか天然っぽい。
いい子なだけあって交友関係も広めですが、他者から悩みを打ち明けられたり、知らずに解決の端緒になったりと溢れ出る主人公力(チカラ)の持ち主。
我々酒井桃音保護者の会としてもな…
桃音は作品のタイトルにある通り、「どうして私が美術科に!?」から始まり、何も知らないまま新環境に飛び込んでしまい逃げ出したいとすら感じていましたが、そんな自分を受け入れてくれた黄奈子さん始め美術X室メンバーの支えにより、美術科でやっていこうと決意していきます。
ここめっちゃ好き
もうイラスト:酒井桃音にしか見えなくなった
竹内黄奈子
黄奈子ちゃん。顔が良い。愛が重い。桃音の彼氏。家が金持ちなのでお嬢様かもしれない。ねとねとゲームばかりしてるからいつも眠そうにしている。乳がデカそうな髪型をしているがそうでもない。
いつも居眠りしてるようなやる気のない子で他人に関心のなさそうな態度をしてるが(その上目つきも悪い)、実は(?)優しい子。桃音にだけ異常に甘いしスキンシップもしてるし読者を昂らせてくれる存在ですね。僕は桃音を家に連れ込んでるだけで最強のオタクスマイルを浮かべます。
僕は黄奈子ちゃん大好きなのですが、顔がいいところとか、桃音といる時のスキンシップが割と激しめなところとか、桃音の頼みは断りきれなかったり(←めちゃくちゃ好き)、目つきの割に「知らない人に話しかけられるの怖っ!」と意外と小心者なところとか、無愛想だけど愛されキャラが定着し始めてクラスメイトにちゃん付けで呼ばれまくった時の照れ顔が可愛いところとか、本当に良さみが深すぎてマジ無理しんどいどころかヤバみが溢れて泉となって川となって海になるレベルなので原作を読んでください。
2話の黄奈子さんの表情がこれなんですけど、
ぼく「セイレイ!!!!!!!!!!!!!!!!!(それ)」
嫉妬する女が大好きなので完全に信頼してしまった…。
2話なのに桃音が打ち明けてくれた秘密を他の人にも共有されてしまって嫉妬する黄奈子さん愛が重い…(かわいい)
この辺りは互いに「特別」だと思っているはずなのに「特別」の重みが違うのではないか?と疑念を感じる拗らせ型百合の片鱗を見せており非常に昂りますね(初期特有のキャラブレとかではなく本当にこの頃から愛が重めのため後々黄奈子さんの美術科にいる理由や2巻のシンデレラ回に繋がります)。
彼女も望んで美術科に入ったわけではなく「どうして私が美術科に」という悩みを抱えていますが、それだけに邂逅時に桃音が自分と同じような、望んでこのコミュニティに入ったわけではないという境遇であったことにシンパシーを感じていたんでしょう。全然タイプの違う二人が心の奥底で通じ合うような悩みを持っているからこそ、1話からやけに距離が近いのも頷けます…(桃音は誰に対しても優しいですが、黄奈子から悩みを打ち明ける前なので黄奈子→桃音方面に重みが偏ってるの狂おしいほどに好き)。
河鍋蒼
ビッベェン・・・
蒼ちゃん。あほの子。いや、バカなのでは…?
ボケ担当活発元気ムードメーカー。おっぱいがでかい。人のことをあだ名で呼びたがる。美術以外の成績は散々だが、美術の成績は5と高く、美術の才能だけは1番あると思う。血筋なのかね…
幼馴染の紫苑とは中学生時代以外ずっと一緒であり、夫婦漫才を繰り広げている。何も考えてないようで考えている(本当か?)彼女なりに、紫苑に対しての思い入れは強く、
「あたし 紫苑と一緒にいて楽しくなかったことなんてないよ?」
のセリフが表しているように、蒼と紫苑の関係は中学時代の離れ離れでお互いのことを知らない期間より二人一緒だった思い出やこれから二人で作る思い出を大事にしよう、という前向きで拗らせてない二人の屈託のない想いが気持ちいいんですよね…
6月号で蒼と黄奈子が謎デートする回もなかなか強烈な回でした。元気有り余るスピードタイプボケキャラといつでも居眠りやる気なしクールっ子と、全然フィーリングずれずれ 宇宙人といるみたい 完全遠慮しまくる正反対な性格の黄奈子と蒼ですが、実は共通点があるこの二人。「両親が共働きで忙しいと自分に構ってもらえなくて寂しい」とか「逆に自分が邪魔になってないか心配」という女子高生らしい悩みを打ち明けシンパシーを感じるの本当にいいですよね…。
蒼の「どうして」は多分まだ明らかになっていませんが(美術家のお母さん出てきたし8月号で判明しそう)、画家の母に対するコンプレックスとか何かあるのかなぁ…と思ったり(お母さんはお母さんで体育祭で娘の便意を気にするような人だけど)。
浦上紫苑
紫電の霊剣ライトニング・紫苑!紫の電光石火をフィールドに刻め!
紫苑ちゃん。関西弁。黒髪美人泣きぼくろという委員長っぽい服装をしている(委員長です)。おっぱいがでかい。おっぱいがでかそうな顔をしているため、カラーページや水着回との合体時に【強化】を持ちおっぱいがでかくなる。加えて合体攻撃時は無色化するので【装甲】を無視してオタクの心をコアシュートすることができるらしい。
ツッコミキャラであり1番常識人っぽい見た目をしているが、好きな場所が意識高め系カフェだったり美大生っぽい独特の服装で気合を入れたり外出時にパジャマを脱ぎ忘れたりスリッパを履いてくるなどズレた行動が目立つ。……美術家ってこういう人多いよね!(偏見)
蒼とは幼馴染で、夫婦漫才が極まりすぎて逆にマジツッコミはしないくらいの域に達しているが、紫苑が奇行に走る時はボケとツッコミが逆転するの可愛い。
美術X室メンバーの中で美術に対する思い入れが最も強い。蒼が美術に関しての才能が満ち溢れている子なら、紫苑は努力の子と呼べるくらい美術の知識に特化しているが、その知識が正しい方向に使われていない&分かる人にしか分からないアバンギャルドな作風のためか、あまり周囲からの評価を得られていないらしい。
彼女の「どうして」は正にそこにあり、美術への情熱は誰にも負けてないのに「どうして蒼ばかり」「どうして自分の作品は評価されないのか」という嫉妬を抱えています。詳しくは先月発売した暴力類きららMAX7月号をどうぞ。
(いや僕は紫苑の秘密を教えてもらった桃音に対して「桃音、私以外の女と秘密を共有してる…」と嫉妬する黄奈子さんが見たいんだが~~~~~~~~!!???!!!)
菱川翠玉
菱川翠玉さん。すいにゃん先輩。美少女版やる夫。
美術X室のだるまの中に住み着いているため、美術家の妖精とかダルマのオバケとか緑の猫娘とか色々な愛称があるが、人間らしい。
声に出して読みたい日本語「猫を飼いたがち」
実は留年しており、黄奈子の中学の先輩にあたるが桃音たちと同じ高校1年生扱い。かといって美術がダメダメというわけではなく、単に本人のやる気の矛先がそちらに向いてないだけで美術の実力はある。
「久しぶりだなぁ、黄奈子」
「……」
「あのダルマに入ってたら、お前が来るような気がしてな…もう何年になる?」
「2年です」
「2年、か…。良い美術科に入ったな。さすがだ」
「……前の学校は、先輩が卒業していきましからね」
「フン。すいはチャンスを逃さないものだ」
「…今何年生ですか」
「もう壊れたに決まっているだろう(泣)」
黄奈子とは中学時代の先輩後輩の仲ということで、竹内家のことを知ってたりネグリジェ姿の黄奈子を知っていたり脇腹が弱いのを知っていたりと突然の「竹内の女」アッピルをキメるすいにゃん先輩にめちゃくちゃ嫉妬してしまう…(黄奈子の深い部分を理解していてほしいのは桃音だけであってほしいという酒井桃音モンスターペアレントの会目線)
漫画家志望であり、「向いてるとは思っていないけど好きなことをしたいから描く」スタンスであるが、多くの挫折も経験しており、「どうして夢が叶えられないんだろう」ではなく「どうして周囲の期待を裏切るような結果しか出せないんだろう」という他者からの期待すらネガティブに捉えて抱え込んでしまう人間らしいセンチな一面を持つ我々普段おちゃらけてるキャラが人間らしい悩みや弱さを抱えていることを暴露するのを見ると好きになってしまうマンとしてもな…
この作品の魅力とは
『どうびじゅ』の魅力は
1.女子高生の等身大の悩みや弱さの描写
2.関係性が尊すぎる・・・😭😭😭🙏🙏🙏🙏🖼🎨🌈
だと思っています。
Q.「尊い」とはどういうことですか?
A. 尊いということです。
僕もよくわかりません…
何を「尊い」と指すのか、何が「尊い」と感じるのか、「尊い」からどうなのか…
この辺りはオタクそれぞれの感性に委ねられており、オタクそれぞれの「尊い」感があるのだと思います。
この作品は様々な悩みを抱えた少女たちがそれぞれの立場から美術、及び自分の気持ちに向き合うストーリーとなっています。
その中で際立つのが、高校生の少女らしい等身大の悩み・弱さの描写です。自分の在り方やアイデンティティを確立するには、何かを選び、時には何かを捨て後悔し、それでも前に進んでいかなければならない。
彼女たちなりに、自分はこう在ってもいいのか?間違っていないか?とか、誰かの為に何かができているとか、誰かにとってのただ一人の特別な存在で在りたいとか、そういった「自分が自分であってもいいんだ」という自尊感情こそ、アイデンティティの確立に必要です。
そしてそれを育むためには、仲間と相談し、打ち明け、一つ一つ悩みを解決したり自分の中で気持ちに折り合いをつけることが重要です。
心理学っぽい話になってしまいましたが、自分が考える「尊い」という感情は、キャラクター同士が悩み切磋琢磨し笑い合い時には傷つけあい…そうした過程から
①一人で思い悩み、自分の感情を吐露する瞬間、
②そこで改めて自分及び相手の本音に気づき、
③そして、それを経て自分なりの答えを導いていく姿、
そんな3点セットを僕は「尊い」だと感じるのかなぁと思います。
自論を挟んでしまいましたが、これらを踏まえて、『どうびじゅ』がキャラが可愛いだけの作品ではなく、等身大の悩みや弱さを抱えた女子高生たちの日常を描く中で心情への踏み込みを丁寧に描写しているからこそ面白く尊い、それこそが1番の魅力なのだと考えます。
余談ですが、好きなことを文章化してみると、漠然とした「自分が○○が好き」の正体はなんだろうと考えるきっかけになりました。
「知らねぇよ 尊ければいいんだよ」とある意味思考放棄の「好き」も一つの楽しみ方だとは思いますが、オタクなら「自分は○○なので△△が好き」とはっきり言えた方がなんか気持ちよくなれますよね…(本当か?)
コミュニティに属する「理由」
桃音と黄奈子が大好きすぎるので、この二人にフィーチャーしていきます。
桃音と黄奈子は、1話の邂逅シーンから最エモを叩き出していました。
間違えて美術科に入ってしまった桃音は、間違えたことを誰にも言い出せずに過ごしています。ある日、居残り課題のため空き教室に入ると、居眠りをしている不思議な少女と出会います。そこでたまたま自分が間違えて入ってしまった経緯を語ってしまう桃音。笑いながらも共感してくれる黄奈子の存在が、桃音にとっての救いでした。
一方、美術科に入った理由を尋ねられた黄奈子はこう答えます。
「私だって好きで入ったわけじゃないのに」
「私も桃音が美術科に入ってくれて 出会えてよかったって思った」
「桃音といると 美術が好きになれるような…そんな気がするよ」
理由こそ異なりますが、桃音と同じように望んで美術科に入ったわけではないと語る黄奈子は、ある種のシンパシーを感じていたんだと思います。
時は流れ1巻終盤、作品に行き詰まり思い悩む黄奈子は、初めて自分が美術科に居る理由を桃音に語ります。
「親に勧められて美術科に入ったけど、親は自分に興味を持ってくれることはなかった」
「結局何をすればいいのかわからないし、何にもなれないかもしれない」
黄奈子と出会い美術科に在籍する決心をした桃音とは違い、望まずして美術科に入学した黄奈子は美術が好きになれない以上「このまま美術科に居ていいのか?」と言う気持ちは変わらないままでした。
ですが、「美術X室にいる理由」については、既に一つの答えが心に芽生えています。
「桃音がいるから」
一緒にX室で居残りするのも、自分の課題が終わってるのに朝早く学校に行き課題を行う桃音に付き合うのも、全部「桃音がいるから」でした。
酒井桃音という少女が、彼女の在り方を変えました。
桃音のことがほっとけないから。桃音のことを見ていたいから。桃音のことが好きだから。
たまたま出会っただけの桃音の存在が、いつのまにか彼女の中で特別なものとなっていました。
桃音は思い悩む黄奈子を見て、自分の在り方に悩んでいたからこそ、黄奈子に救われたからこそ、こう告白します。
「自分なんかが美術科にいていいのかと思ったけど、
「『桃音が美術科に入ってよかった 出会えてよかった』
黄奈子ちゃんがそう言ってくれて美術科にいてよかったって思えたんです!」
黄奈子が桃音のことを特別に思っているように、桃音もまた黄奈子のことを特別な存在だと思っていたのです。
まさか1話のガールミーツガールの導入みたいなセリフがここまでの重みを持つとは思わなくて僕も叫んでしまいましたね…
だからこそ、黄奈子は決心します。
「自分が美術を好きになれるまで、美術科にいる理由を『桃音がいるから』にしていい?」
大胆な告白は女の子の特権。
この告白こそが、彼女たち二人にとって互いに自尊感情を高める出来事でありアイデンティティの確立に繋がっているんですね。
また、美術科・美術X室という共同体に対する帰属意識も深まったことにより、その後の美術X室メンバーとの会話もより距離が縮まったものになっていきます。
紫苑との交友回でも黄奈子が「美術は昔苦手意識があったけど、今はドキドキしてる…」と美術に対して肯定的な意見を打ち明ける描写がありますが、桃音が美術を好きになるきっかけをくれたからこそ、このセリフがあるんですよね。
同時に、一緒に楽しんでくれる美術X室居残りメンバーにも少しずつ打ち解けていってるんだなぁと感じさせます。
ここでポイントなのが、黄奈子が美術科に居る理由はまだ桃音にしか話してないんですよね。
つまり、桃音と黄奈子だけの「秘密の共有」は守られている。
秘密を共有しているからこそ二人は「特別」な関係で有り続けるんですよ…。(完全に桃音と黄奈子を見守るモンスターペアレントと化してるのでここは徹底されててよかった…。)
まあ桃音ちゃんの方は間違えて美術科に入ってしまったことを2話目にして他の人に打ち明けてしまうんですけどね…!(そのアンバランスさが良い)(嫉妬する黄奈子ちゃんが可愛い)
とか言ってたら黄奈子は蒼とのデートで両親の件で思わぬシンパシーを感じちゃうし、一方で紫苑は桃音に同世代への嫉妬を打ち明けて、桃音も「紫苑ちゃんがその話を私以外にしたらちょっと嫉妬しちゃう…かもですよ!」とか言っちゃうからな~~~~~~俺もな~~~~~~~~!!!
この作品で僕が好きなところは桃音と黄奈子の関係性(主に桃音が誰にでも優しいので黄奈子が嫉妬したり拗らせてしまうところ)ですが、グループに所属している中で主人公含む二人が互いに特別な存在だと認識し合っている作品が狂おしいほどに好きなんですよね…。『うらら迷路帖』も千夜と紺の関係性で紺が拗らせまくってるのも好きだし千夜→紺も格別なほど特別に想っていたの大好きでした故…。
それにしても距離が(物理的にも)近いなこの2人…
ちなみに2巻の学園祭回も凄まじい桃黄回なので読んでください。最高の逆プロポーズ回です。
(「おっ…桃音さんが珍しく攻めっぽい一面を見せていますね…」じゃあないんだよ)(ありえん好き)
余談ですがセックスしないと出られない部屋に入ってほしいのは黄奈子とすいにゃん先輩です。
おわりに
『どうして私が美術科に!?』を紹介してきましたが、正に尊いを体現する最高の作品です。
しかし伝聞による「尊い」は本質的な良さは伝わりません。是非自分の目で作品を読んで、自分の心で自分だけの『どうびじゅ』最高の気持ちを抱いてほしいと思います。
というわけで皆さんも『どうびじゅ』を買ってください。
既刊2巻なので比較的追いつきやすいのがポイントですね!
僕もつい最近の2巻の発売タイミングで『どうびじゅ』を全巻購入し最高最高言い始めたのでTHE新参みたいなものですが、それだけに読みやすい・可愛い・面白いの三拍子揃った作品だったと声を大にして言えます。みんなも買って「どうして」のオタクになろうな。
きらら系列を購読していなかった僕ですら、どうびじゅの宣伝はかなり力を入れていると感じるので、きららニュージェネレーション(?)としてゆくゆくはアニメ化も期待できますね…!
(紙のオタクなのでスリーブ等のカードサプライを出してほしいものです。塑像神デッキとか禁断爆発(ビッベェン)とかビックバン・アナスタシスのデッキ組むので)
最後になりますが、『どうして私が美術科に!?』、作者である相崎うたう先生、暴力類きららMAX、及び間違えて地元NIIGATAで就職してしまったしぐまむらさんを応援よろしくお願い致します。