TVアニメ『恋する小惑星』先行上映に行ってきました
火星で発見されたまんがタイムきららキャラットが引き起こした3号連続のアニメ化発表から10ヶ月…
我が国は「まちカドまぞく」「恋する小惑星」「おちこぼれフルーツタルト」の三つに分かれ混沌を極めていた!
こんにちは、しぐまむらです。
今回はまんがタイムきららキャラット連載中の『恋する小惑星(アステロイド)』の第1話先行上映に行ってきたのでレポします。
先行上映は1週間前なのに遅すぎじゃない?非力な私を許してくれ…
はじめに
幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と"小惑星を見つける"という約束をした木ノ幡みら。
高校では天文部へ入部しようとしたが、今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」になっていた……?
地学系女子(ジオジョ)たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?
まんがタイムきららキャラットでの12月〜2月の3号連続アニメ化発表、その第2弾としてアニメ化決定の報が流れた『恋する小惑星』。
既刊は当時2巻までと短いものの、2018年11月開催の「まんがタイムきらら展」でのショートムービーで主人公・あおが動く姿が確認的できたことから、ファンからも「これはアニメ化するでしょう…」と期待が持たれていた恋アス。(まあその後の連載がちょうど3年生卒業とかのイベントが重なる回だったため昨今の打ち切りムーヴに侵食されないかヒヤヒヤものでしたが…)
さて、この作品の魅力は「きらら作品」らしい可愛さだけでなく、天文や地質といった分野に厚い作品であることです。
我々が日常的に知っているレベルである地学系の知識を、面白おかしく拡張してくれる。
そして、登場人物もまた他の人に触れ、自分の知識や視野を拡張させていきます。
「キラキラ」。恋アスにおいて、とりわけアニメ化されるにあたり多用されるワードです。
この言葉は空の明るさ、星の輝き…そういった目に見える光をイメージしがちです。
しかし、この作品ではその限りではない。知らないものを知った時の胸躍る感情、自分の世界が更に拓けていく時の感動、そうした内面・外面への「気づき」が生まれた瞬間こそまさに輝いている、そんな作品です。
恋アスで面白い回は登場人物・読者ともにまさにそうした「気づき」が発生する回です。
1話の「変光星ってこんなにある」、子供たちと天体観測する回の「今見ている星は200年前の姿である」……。
一見ロマンチックな存在である星が、現実味を帯びていく感覚。これぞ作品における「体験」に他ならないと感じます。
だからこそ「あお物知りだからきっと私よりもっと『具体的に』不安なんだ…」なシーンがリアリティのある焦燥感で好きなんですよね…
ちなみによく「恋アスは実質ビルド」とTwitterとかで言われていますが、誰も地球外パワーを発動しないしパンドラタワーの頂上(ぐんま天文台)も出てきません。ついでに獅子座のレグルスを見てオーマの日を解説してくる人は出てこないし木ノ幡みらイドウォッチも出てこないしウォズギンガファイナリーにも変身しません。
先行上映感想
恋する小惑星の記念すべき第1話先行上映はお台場アクアシティ。4Fの熊沢書店にはしっかり恋アス1巻2巻が置いてありました。偉い。
台場駅から見えるのは2019年秋クールに話題となった超SF大作『HUMAN LOST人間失格』にも登場したあのレインボーブリッジが。43秒フラットで駆け抜けてるオタクは誰もいませんでした。
劇場はオタクで賑わい、シアター前の等身大パネルにはそれぞれ声優のサインが書かれており長蛇の列に!
そして始まるTVアニメ恋する小惑星!
幼少期のみらとあおが出会うシーンから。
夜空を眺めるボーイミーツガール(仮)。
「変光星」は「転校生」に聞こえるようなディレクションがあったそうです。
すげーーーーー夜空の描写が綺麗で気合入ってました。というのも、恋アスの制作スタッフに天文ファンが多いらしく、とりわけプロデューサーの山下氏は天文雑誌『星ナビ』に星景写真を投稿し掲載されたこともあるそうです。ちなみにティザービジュアル始めとするイラストの背景の星空も山下Pが自身で撮影した星空を元にしてるとか。詳しい話は恋アスアニメ化特集も組まれている星ナビ1月号を読んでください。
そして舞台は現代へ。
「去年まであった天文部がなーーーーーい!!」
天文を志すみらは今年から天文部と地質研究会が合併して「地学部」になっていることを知ります。
回想で昨年の文化祭の様子が原作より詳しく描写されていました。セクシープラネタリウムのモンロー先輩の乳がデカすぎてビビるので絶対一時停止したい。
先生に連れられ部室棟に向かうみらとすず。
途中の会話シーンも歩き続けてたのでめちゃくちゃ遠そうな部室棟になってます。
そして、建物が古くて立派!モデルがありそうなデザインでしたがどこだかは分からず…
地学部の扉を開けると…
「天」
「地」
そしてアニオリで「人」の掛け軸が!!
頭平成なので「戦だね!」というみらの反応に対して脳内の芸津殿が「俺たちの王に続け!!!」って言ってました。鎧武の方じゃないのかよ。
各部員の自己紹介、さくら先輩の圧がすごい…
「でも約束したので 昔…男の子と」で急に食いつく時のすずちゃんが"ガチ"すぎてcv.上田麗奈、合格!!!!!!!!!!つってしまった…
あの時約束した男の子は女の子だった!?展開でアバン終わり。ちょうど原作1話がアバンですね。
まさかのOP有り。
「ASTEROID IN LOVE」が「恋する小惑星」になるのかっけぇぇぇぇ!!!
OPであおが持ってるのは…星座早見盤!やっぱりビルドやんけ…
OP「歩いていこう!」は東山奈央さんの歌声が夢を追いかける純粋な高校生たちの映像にマッチしててとても良かったです。このまま歩き続けてるって感じ。
Aパート
みらからのLINEっぽい何かのメッセージが届きまくるあお。お母さんに助けを求めに行く姿が可愛い…真中母も美人…
みらはみらでメッセージが返ってこないことに思い悩む様子。「想い続けた憧れの君」ってそんな片手ダンプの君みたいな…
「え?だって真中さん女の子だし かわいいし♡」から「相手が女の子なら全然いいの♡」になる時の声のトーンが"ガチ"すぎません?上田麗奈さん、やはり天才か…
屋上で3人お昼ご飯を食べるシーンのフォークを加えて謝るあおがめちゃくちゃ可愛い…すずちゃんじゃなくても落ちますわこれ…
サンドイッチの作画も良く、スカートに落ちるたまごの具がシミが残りそうなくらい美味しそうでした。
あおが性格が変わった理由を話すシーン。「暑…今日なんだかムラムラするね…」でアニオリで「あおちゃんエッチー!」が追加されてたのアニメっぽくて好き。わかるよ、俺もイライラしてる時ムラムラって言っちゃう時あるもん…
夜に電話しながら星を眺めるあおとみら。「私あおに影響されて結構勉強したんだよ!」で顔を真っ赤するあおちゃん可愛い。照れ描写の間はやはりアニメならではの取り方ではい可愛いの連発。
翌朝、あおと電話した嬉しさでニヤニヤするみら可愛い。
隣のクラスのあおがニヘ〜ってしてるところありえん可愛い!!!萌え〜〜〜〜〜!!!!!!萌えすぎて鈴矢萌になった。
ここでAパート終了。ちょうど原作2話目がAパートです。
アイキャッチは双子座?っぽい格好のみらとあおでした。多分黄道12星座で毎週変わるアイキャッチかな?幻の蛇遣い座のXレアはOVA収録になりそう。男たちの†闇†じゃん…
Bパート
突然の第1回地学部会議からスタート。
「これ欲しいです」と超大型望遠鏡を見せるみらに劇場でも笑いが。ぐんま天文台にある150cm望遠鏡は国内有数の巨大望遠鏡であり装置自体がまるまる一室使うくらいデカい上に、回転させるため土台が下まで伸びて地面に刺さってる感じになってる)も当時10億円くらいしたらしいので…
部員5人で地質班の少なさを嘆く桜先輩を励ますイノ先輩の反復横跳びがマジで「もそっ…もそっ…」みたいな動きで笑っちゃいました。
高校生なのにセクシー路線でハレンチな衣装も質感がアニメでパワーアップしてます。一方の桜先輩は回想のメガネ付けてるの可愛い。この人黙ってれば美人だな…
マイカ・タイム・雲母カラットはやっぱり面白すぎる…
会報の名前がまとまらないところを「ハンバーガー食べたい人〜」でまとめる時の首がグリンってモンロー先輩の方を向く作画のリソースが凄すぎる。
会報誌は「KiRA KiRA」に決定。ナイスキラキラネーム!
桜先輩とイノ先輩の会話はハンバーガーショップではなくその帰り道での会話に。超セクシーな石って何?石化してる最中の女のエロ絵かよ
最後はアニオリのみらとあおが電話しながら星を眺めるシーン。
「あの日の約束、絶対叶えようね…!」
二見ている空は同じだから会話してる二人の距離の隔たりもない、みたいな描写大好き。こういうのもっとやってほしい。
あと急にあおの電話してる時の仕草が彼氏っぽくなってて笑った。というかあおの作画やたら気合い入ってて嬉しい。
EDの入りも凄く綺麗。そしてED映像も有り。
地学部それぞれのカットインから始まり、サビは定点観測してる星空の軌跡映像。超おしゃれで壮大感溢れる映像でした!
左の方で一緒に観測してるのナナちゃんチカちゃんなのか新聞部の二人なのかわからず…OP映像にいたのは2階から顔出してたので多分新聞部ズ。
最後はみらが差し出した手をあおが取る構図で〆。
原作のこのシーン意識してるんだよな…
これで第1話終了です。
アニオリ会話を挟みつつ原作1〜3話分の内容でした。とにかくテンポ感が良く、それは台詞の物量によるものではなく行間の読み方や演出が効いてるものでした。天文学を学びたいガールミーツガールの導入としてとても綺麗にまとまっており、続く2話では河原でのBBQ回であることから天文班・地質班それぞれの観測フェイズが始まり「タメになるアニメ」っぷりを存分に発揮することになりそうですね…!キービジュアルやPV、第1話の演出からもそういうところは気合入れて作るスタッフであることが伝わってくるので楽しみです。スタッフに地学好きが多く、台本にも「○年○月○日の空」とト書きがあるとか。
司会はKADOKAWAの高橋さん。まぞく先行上映と違いまんがタイムきららキャラットの発音が美しく逆に困惑する僕。
今回はメインキャスト5人が登壇。
イノ先輩役・指出さんと「イノちゃんみたいに地図を見ながら迷子になってませんか〜?」いう挨拶が原作エピソード意識しててよかったです。
桜先輩役・東山さんは「出来立てホヤホヤの映像をいの一番に見ました!イノ一番に!」と地質班の仲の良さ(?)をアピール。
あらすじ説明のところで聞き慣れない単語・地学女子(ジオジョ)についての解説が。恋アスで作った言葉だとか。
東山さんと上坂さんは「奇妙な冒険?」と会場を沸かせていました。
地学系女子(ジオジョ)……ジオ……ジオジオ……?
天皇即位の礼でP.A.R.T.Y.を無言RTする頭のおかしなアカウントのことしか浮かびませんが…⌚️
スクリーンにでかでかと映しながらキャラ紹介。
天文班3人・地質班2人ですが、立つ順番はみら・あお・イノ・桜・モンローの順番。
東山さん「この2人は地面タイプです!こっち3人は飛行タイプ!」「小惑星ゲットだぜ!」じゃあないが。
続いて1話の印象的なシーンをそれぞれのキャストが語ります。
上坂さんは「あおって全然クールじゃないね!」とあおが嬉しさで顔をムニ〜っとするシーン。ここマジで可愛いので本放送で見て。
東山さんはすずが悩んでるみらのほっぺをむにむにするシーン。
指出さんはEDサビ部分の星空の観測をしながら髪がなびいてるシーン。
山口さんはイノ先輩がもそもそ反復横跳びするシーン。「滞空長くね…?格ゲー強そう」と評する上坂さんは置いといて、何故か指出さんが反復横跳びする流れに。なんで!?
「ちゅんるんの反復横跳び遅くない?」という一言から東山さんも壇上で反復横跳びをする流れに。なんでだよ。しかもスカートなのにキレのあるステップでウケる、これが声優の本気か…
最後に高柳さんは「なんといっても表情と目!」とのこと。目が夕焼け空みたいな色にキラキラしてて可愛いんですよね…
アフレコでは初対面が多い中、東山さんのおかげで1話から和気藹々としてるとのこと。じゃ…そのいい雰囲気の会にわたしもよばれちゃおうかな…
あだ名で呼び合うLINEグループの中でも流石に「なお坊」とは呼べない後輩声優たち。
トーク・宣伝もひと段落し一時退場した東山さんのライブが。「頑張るぞい!」じゃあないが…
OP「歩いていこう!」は地学部のキーワードが散りばめられています。出だしの「俯いた先にも 見上げてる先にも きっと未来は待っているよ」はマイナス/プラスイメージの言葉の対比だけじゃなく、俯く≒地面≒地質班と見上げる≒空≒天文班って感じで作品イメージが成り立ってるのもいいっすね…輝く石とか地図とか宝探しみたいなフレーズにキャラの顔も浮かんできますよね。
東山さんの生ライブも終わりに、上坂さん感極まって「人生には意味がある」…
というわけで恋する小惑星第1話の先行上映イベントでした。
感想
動画工房、合格!!!!!!!!!!
流石のクオリティというか、作画もテンポも良かったのですが、何よりED始めとする星空の描写が強すぎてスタッフの本気を垣間見ました。
第2話(BBQ回)やJAXA回が楽しみすぎるでしょこんなん…絶対アニオリでぐんま天文台出してほしい。
あと顔が良すぎ。あおの表情がきらららしい可愛さに満ちていて最高のアニメーション。綺麗なイノ先輩も可愛いしcv.上田麗奈はまたしても天才的な演技を発揮しているので本当に凄いですよ恋アス。
僕も原作読んでJAXAや地質標本館に行ったので、アニメ初見の人も絶対に行きたくなると思います。原作が良かっただけならアニメだともっと魅力的な描き方をしてくれそうな予感、こういうのは聖地巡礼して体験してナンボですよ。
恋アス原作22話本当に面白いので読んでください。第2巻収録です。
平成を終わらせたまちカドまぞく、そしてバトンは受け継がれ令和最初のきららアニメとなる恋する小惑星に今後も期待大ですね!
というわけでTVアニメ『恋する小惑星』は2020年1月3日から放送スタート!
明日の地球を投げ出してでも絶対見てくれよな!